“世界滅亡の日は〇年!”という予言の話や“トイレットペーパーが足りなくて無くなってしまう!”というフェイクニュースなど世の中にはあらゆるデマが存在します。
デマは世の中に拡散されると社会を大きく揺るがす事態にもなりうるのです。
どうしてデマを信じてしまう人がいるのでしょうか?
今回はデマを信じてしまう理由5選を身近な例を挙げながらご紹介します。
①不信感によるもの
人間は不信感を持っているものについてのデマを信じがちです。
よくある例だと、メディアのことを信じられない人がほかの情報を探す手段としてネットを利用し、ネットの中の情報ばかり見ているうちに根拠のないデマであっても信じてしまうということがありますよね。
そのほかにも、何かのお店を探していて、口コミサイトの口コミの数が非常に少なく、その口コミがすべて星5の高評価だった場合、お店の関係者が書いたものなのでは?と疑ってしまう人も多いと思います。
そのようなときに生まれた不信感から、本当はそのような事実がなくとも、「あそこはネズミがいっぱいでるらしい」という店内環境に関するデマや「あのお店の店員は接客がひどいらしい」という店員に関するデマが拡散されることがあります。
こうしたデマが広まると、お店に対するイメージがネガティブなイメージになり、客足が遠のくことに繋がってしまいます。
どんなお店なのかは自分の目で確かめるのが良いでしょう。
②みんなが言っているから
みんなが言っているデマは信憑性が増すのです。
例えば、Aさんが「今日忙しすぎない?仕事辞めたいわ~」と軽い冗談のつもりで言ったとします。
それを周りで聞いた人が「Aさんが仕事をやめようとしている」と解釈し、他の人に「Aさんって仕事やめるらしいよ。」といううわさを話します。
それを聞いた人は「ほかの人にも言わないと」と次々に噂を広げていきます。
そうしていくうちに瞬く間に社内にAさんが仕事をやめるという情報が流れ、たくさんの人が知っているデマになります。
人は、多数派の意見が正しそうに感じるものなので、みんながしっているということは真実だと思ってしまうのです。
また、仕事をやめることに関しては、本人にも確認しづらいことなので余計に陰でうわさが広まってしまいます。
基本的に自分が直接聞いたことでないのなら信じきらない方が良いでしょう。
③ネガティブな言い方
人はポジティブなものよりネガティブなもののほうが注目してしまうのです。
例えば、学習系動画サイトで「1日30分で成績アップできる学習法」という見出しのついた動画よりも、「今から始めないと手遅れになる!学習法」というほうが不安を煽られてクリックしたくなりませんか?
ほかにも、広告で「体を整える健康生活」と書いてあるものよりも、「健康管理、今のままで大丈夫?未来の危険を放置しないで」と書いてある方が目につきませんか?
注目を集めるためにネガティブな言い方が使われることがあるかもしれませんが、このような表現をみたら、鵜吞みにせず、一度立ち止まって事実なのかそれとも言い方を変えているだけなのかを考えてみましょう。
④ストーリーで感情移入
人は、ストーリー仕立てで訴えかけられると信じてしまうことがあります。
例えば、SNSで、「半年前は残業ばかりでへとへとでした。でも、○○に出会ってから仕事は週3日だけになったんです!しかも収入も前と比べて1.5倍UP!プライベートも充実できてハッピー!」などの成功体験を物語形式で語っている動画をみたことはないでしょうか?
動画をみて今の辛い自分に重ねて共感したり、自分にもできるかもとおもってしまうかもしれません。
しかし、ほとんどの人には不可能なものであったり、具体的な条件が語られておらず再現性がないものも多いです。
モチベーションを高めるためにはいいかもしれませんが、他に成功している人はいるのか、具体的にどうしたらいいのかが明確かを確認して行動するようにしましょう。
⑤具体的な数字
多くの人は「満足度97.8%!」「受講者の90%が年収UP!」などの具体的な数字が示されると、現実感があり、データがあるから信頼できると感じるのです。
しかし、どれくらいの人に調査を行ったのか、どのような条件で判断しているのかなどが隠されている場合があります。
数字自体は事実であったとしても見せ方で印象が大きく変わるのです。
母数、比較対象、平均か中央値かなど、さまざまな角度から見せ方でごまかされていないかを判断しましょう。
まとめ
デマを信じてしまう理由について説明してきましたが、デマと言われる中にも事実が隠れていることもあるでしょう。
大切なのは根拠を見極める力です。
証拠があるのか、出典はどこなのか、他の視点から見たらどうなのかなどしっかりと確かめてから自分で判断しましょう。